【簡易説明】
Jリーグウイニングイレブンシリーズの最新作。今作はJリーグJ1、J2以外にも欧州リーグを搭載。
新モードのワールドツアーモードでは好きなチームを使って世界各国の強豪チームと対戦が可能。
マスターリーグはメニュー画面が一新され、Jリーグファンも欧州リーグファンも楽しめます。
【良い点】
ウイイレシリーズは7から始めて8、8LE、10とやってきましたが、今作はこの中でも最高のゲームバランスです。
前作10ではドリブルが強すぎてCOM戦、対人戦含めて困ったら取りあえずドリブルしとけといった感じでしたが
今作ではドリブルが弱体化し、ドリブルでのゴリ押しが通用しにくくなっています。
シュートに関しては前作はどんな体勢でもコントロールシュートを打てばとりあえずゴール枠にいく、やりすぎな仕様で
したが、今作はDFに寄せられていればコントロールシュートを打ってもふかしたり、枠外にいくのでリアルです。
またミドルシュートでは前作はコーナーのこぼれ球やバウンドした球など難易度の高いシュートもダイレクトでシュート
すれば枠にいく、これまたやりすぎな仕様でしたが、今作ではそういったシュートは体勢が良くない限り、
ふかしたり、枠外に飛びこれまたリアルな仕様になっています。
また前作でははいりにくかった流れの中からのミドルも今作は体勢が良く、シュートコースが空いていて、
シュート力が高く、ミドルシュートの能力を持っている選手なら35mまでくらいのロングシュートも決めることができます。
パスに関しては前作と比べショートパスのスピードが遅くなり、ダイレクトだけでゴールまで運ぶのは難しくなってます。
しかし今作ではオフザボールいわゆるボールを持ってない時の動きが格段に良くなっています。
SBは果敢に攻め上がり、中盤の選手は時にはゴール前に飛び出し、時にはパスをもらいにサポートにきます。
そのおかげもあり、パススピードは遅くなりましたが、パスをつなぐことに関しては全く支障はありません。
またスルーパスは前作同様、スピードがあるため、中盤でゆっくりパスをまわしてためを作り、マークがはずれた
フリーの選手に素早くスルーパスを出すことで攻撃に緩急をつけることが可能になっています。
ロングパスに関してはクロスの精度が前作に比べ良くなりました。
前作ではドリブルが強すぎたため、サイドをえぐったらクロスをするよりもそのまま中に切り込みシュートをしたほうが
有効でしたが、今作ではドリブルが弱体化したこともあってクロスを使う頻度があがりました。
クロスはキーパーとディフェンスの間にうまく蹴ってくれるのでカウンターの時なんかは綺麗にあわせることができます。
また前述したように中盤の選手がよくゴール前に飛び出してくるためマイナス気味のクロスであがってきた選手にあわ
せるなんてことも可能です。
コーナーキックに関しては前作も決まりやすかったのですが、今作は更に決まりやすくなっています。
前作同様、相変わらずファーであわせるのは難しいですがニアは5回に1回くらいは決まります。
ゲージ4割〜5割くらいでゴールに向かっていくボールを蹴り、蹴ったらFWにカーソルチェンジでR2を使ってニアに走らせ
て、タイミングよくヘディングすれば決まるかと思います。
フリーキックに関しては今作はあまりファールをとられないため蹴る機会がないのですが、現実同様30m以上の距離は
はいりにくくなっています。前作では35mくらいでも平気で決めれたのでリアル路線には好感触です。
ディフェンスに関しても前作に比べ良くなっています。
前作ではスルーパスを相手に通されるとなぜかディフェンスラインが棒立ちになる謎な仕様でしたが、
今作はスルーパスにも素早く反応してくれます。また前作でCBをオーバーラップさせるとそのままCBのポジションが
ぽっかり空いてしまう状態になりましたが、今作はボランチが下がったり、SBが中に絞ったりしてカバーしてくれます。
ゴールキーパーに関しても前作に比べ良くなっています。
前作では攻撃意識を自陣ゴール側に設定し、守備意識を最高にしても勝手に前に出てきて、相手FWにかわされて
ゴールを決められるシーンが良くあったのですが、今作は基本的に自陣ゴール前に張っててくれるようになりました。
もちろん△ボタンを押して飛び出させてシュートコースを消すこともできます。
また前作ではシュートを相手FWの目の前にはじいて、それを決められたりすることが多々ありましたが、今作では
ほとんどなくなりました。強烈なミドルも飛びついてキャッチングしてくれます。ちょっとこれはやりすぎですけど…。
長くなりましたが試合面に関しては前作に比べ全体的にバランスが良くなっていると思います。
パス、ドリブル、シュートのバランスがよくなり、味方CPUのオフザボールの向上が理由にあげられます。
さて次はマスターリーグについてですが、これも私がプレーしたシリーズの中でも最高の出来になっています。
まずメニュー画面が一新されて色取りが鮮やかになりました。選んだチームで背景の色が変化するのも良いです。
その他にも文字だけの演出(スポンサー募集、チケット完売、応援歌CDなど)が追加されたり、
現在のリーグ順位が一目でわかるようになり、視覚的にも気分的にも気持ち良くプレイできるようになりました。
更にやっと実際の日程、実際のリーグ(1リーグ20チーム制)でマスターリーグをプレイできるようになりました。
また欧州CLで優勝すれば、前作にはなかった12月のトヨタカップにも参加できます。
そのCLですが前作では予選4グループでしたが、今作では実際同様予選8グループになりました。
異常だったマスターリーグの疲労もリーグ戦だけなら難易度星3でもメンバー固定で1シーズン戦えるようになりました。
実際同様メンバー固定でリーグ戦を戦っているとシーズン前半は皆元気ですが、後半にはケガ人が出てきたり、
疲労がたまってきたりするのですごくリアルです。
個人的に一番よかったのは得点王、アシスト王、MVPを取った選手は移籍金が大幅に上がり、
ビッグクラブからオファーが殺到するようになった点です。
前作まではいくら活躍したところで特に何もなかっただけに、活躍したらちゃんと評価されるのは嬉しいです。
また試合スキップ機能がついたため多少面倒ですが、10年分スキップすれば若手が成長し、ベテランが転生した、
いつもと違う状況から始めることも可能になっています。消化試合が面倒な人にも便利な機能だと思います。
その他の良い点はリーグアンの実名化、Jチームのスタジアム完備、最新ユニフォーム、フェイスプリセットの増加など
【悪い点】
今作に限らずシリーズ全体の課題ですが、カーソルチェンジが思い通りにいかないことが多々あります。
ディフェンス時にこちらのSBが相手選手を追いかけている際、近くを並走しているCBに急にカーソルが変わったりします
他にも相手ゴール前のヘディングの競り合いの時、動かしたい選手に変わらなかったり・・・・。
SBは攻撃時は積極的にオーバーラップしてくれるし、CBが上がった際はカバーしてくるのですが、たまにそのカバーが
おかしくなるときがあります。
サイドをえぐられてる時に中に絞ったり、中をえぐられているのにサイドに張り付いたままだったりします。
また今作も前作同様プレスをかけていると勝手にスライディングをするときがあります。
大抵はイエローカードですみますが、稀にレッドカードがでるため非常に厄介です。
FWに関しては勝手にサイドに流れて肝心な時にいないなんて状況は近年のシリーズではなくなりましたが、
相変わらず前線で張ってるだけで、マークをはずす動きだったり、DFを引き付けてスペースを作る動きは全くしません。
ボールのキープも相変わらずできません。相手に背中を向けてボールをキープしているのに普通に後ろから足をいれら
れて簡単に奪われてしまいます。ただCPUは普通にボールキープしてきます。
また前作に比べ極端にファールを取る頻度がへっています。正直前作10でもファール取りすぎな感じでしたが、今作は
全然とりません。トラップ直後に後ろから思いっきり削られても流されたりします。
マスターリーグに関しては相変わらず詰めが甘いです。せっかくリーグランキングがあるのだから実際同様にランキング
に基づいてCLの出場枠を変化させたりして欲しかった。そうすれば一通り自チームでタイトルを取った後も、
CLの出場枠を増やすために自リーグのライバルチームに選手を送って補強してリーグランキングを上げるといった
楽しみ方もあるだろうに…。
またCLのグループリーグで同じ国のチームが同じ組に入るなど現実の設定無視なのもどうかと・・・・。
マスターリーグでJリーグのカスタムチームを作る際、チーム実況が前作10と同じものしかないのも細かい配慮が
足りないです。せめて各都道府県、県庁所在地の実況くらいはいれるべき。
またJでは外国人枠があるのに、欧州リーグにはEU圏外の外国人枠がないのもリアリティーに欠けます。
新たに追加されたワールドツアーモードですが、世界各国のチームと対戦するだけあって、東南アジア、中東、アフリカ
などワールド版のウイイレでは対戦できないクラブチームと戦えるのは良いんですが、さすがにチームも選手も偽名、
顔のモンタージュまで適当だとやる気がおきません。せめてクラブWカップに出てるようなチームくらいは実名にするべき
だと思います。それとこのモードは長すぎです。ひたすら対戦するだけなのでおもしろくないです。
その他、気になったのは有名選手が隠し選手にもいないのが気になりました。
カーン、ラーション、クローゼ、ファン デル ファールト、オコチャ、トマソン、ベロンなど。日本人では高原がいません。
ただ、フェイスプリセットは用意されているのでエディットで作成することは可能です。
移籍も相変わらず中途半端で'06-'07の最新データは完璧に反映されていません。
小笠原が鹿島にいたり、平山がヘラクレスにいたりします。
能力査定もW杯で活躍した選手が微上げされている程度でその他は前作10と全く同じです。
【感想】
今作のウイイレは久々の大当たりでした。
悪い点も書きましたが気になるのはカーソルチェンジくらいなので個人的には満足してます。
代表とバイエルンを除くブンデスのチームはありませんが、代表はセレクションマッチの国別選抜で代用できます。
ブンデスの選手はマスターリーグ用隠し選手にそれなりの人数が揃っています。
ただ今作は試合、マスターリーグと全体的にリアルに作ってあるのでリアルな感じが好きな方にはオススメです。
逆に前作はリアルさとは程遠いゲームっぽい感じだったのでそういった感じが好きな方にはオススメできません。
また前作より難易度が若干上がり、相変わらずCPUの鬼キープ、鬼ボディバランス、鬼スピードなどのシリーズ恒例の
コナミエフェクトは健在なので注意。
まとめとして、初心者、Jリーグいらない、代表を使いたい、爽快感を味わいたい人は前作のワールド版ウイイレ10を
Jリーグ好き、バイエルンを除くブンデスリーガのチームがなくても気にならない、リアルな試合展開を望む人は今作を。
ただ良い点でも述べたように試合のバランスは前作よりだいぶいいですし、マスターリーグも良くなっているので
前作を持っているかたにもオススメできます。
対人戦でのバランスも前作では点を取り合う展開が多かったのですが、今作では味方CPUのDFの動きが良くなったの
もあり、しっかり守れるようになりました。
総合点 90点
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